良質なシートが特徴
日本車とドイツ車の違いはと問われた場合、多くの人が足回りのセッティングや高速安定性についてを挙げるのですが、それと同じくらい多い意見としてシートの質の違いもよく言われます。
もともと両国の自動車づくりには概念の違いがありますし、どちらかが優れているかどうかが論じられることは少なくなってきていますが、やはりベンツのシートには一本筋の通ったこだわりが感じられます。
日本車の多くは、ふんわりとした乗り心地や見た目の良さに重きを置くことが多く、その傾向は、いわゆる高級車にカテゴライズされるセグメントの車に置いても同様です。
一方で、ベンツのシートに関しては、高級感はもちろんですが、しっかりとした良質なホールド感が得られるのが特徴です。アウトバーンでのような高速での長時間運転においても疲れにくい程よい硬さによって、車とドライバーが一体感を得られる姿勢をきちんと保持してくれる作りとなっているのです。
欧州の「椅子文化」的な歴史の積み上げがあるからこそ、その技術がベンツに継承されていると言えるでしょう。