トヨタ自動車の成功は販売網の確立にある

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トヨタ自動車は、先に創業していたトヨタ自動織機の豊田佐吉の息子である豊田喜一郎によって1933年に創業されました。現在では世界シェアトップのトヨタ自動車も継続して経営が順当ではなく、設備投資にて経営拡大路線を進めていたトヨタが、戦後の金融引き締めの煽りを受け、経営難に陥った過去があり「倒産寸前」という事態となったこともありました。

この時すでにトヨタの下請け企業が300社以上存在し、万が一経営破たんをした場合に国内経済に大きなダメージを及ぼすとして日銀が融資を判断し、その時の融資条件として製造と販売を分離し、販売網の強化を図るというものでした。

その後、慣れない工販分離で悪戦苦闘しながらも、トヨタ自動車販売網を全国に確立し、現在では世界で最強の営業力と言われるまでになりました。
大きくなった企業が、大型化したがゆえに経営が厳しくなるという概念をディーラーのフランチャイズ方式や全国に持ち株会社が資本投下した支店を設置するなど、互いが互いを支え合う現在の強固な経営体質を作り上げました。